利用者の居宅へ出向いて訪問介護をするホームヘルパーも、介護の仕事では重要な役割を負っています。これから訪問介護の仕事を希望するのであれば、利用者の居宅へ訪問する際の基本的なポイントを知っておくと、後から役に立つはずです。
特に初回訪問は利用者との大切な出会いの機会になるため、相手によい印象を与えるように慎重に取り組む必要があります。
まず自分が所属する事業所で派遣先が決まったら、ケアマネジャーの作成した個別計画や、事業所独自の週間計画等をよく確認します。そして当日にスムーズな介護サービスを提供するため、利用者の性別や年齢をはじめ身体状況や家族構成など、訪問日までに必要な基本情報を理解しておきます。
実際に介護サービスを提供するのは、利用者と訪問の日時を調整し、その了解を取り付けるのが通常です。
いよいよ利用者の居宅へ初回訪問しますが、ここでは上司や先輩スタッフが同行し、利用者との初顔合わせやサービス内容の説明が中心。当日は社会人としての基本的なマナーで接遇するのが基本です。
服装は社会人らしく清潔で、ホームヘルパーにふさわしい軽快なスタイルが求められます。もちろん約束時間の5分前には到着し、玄関では利用者の顔を見ながら胸を張り、しっかりとお辞儀をします。良好なコミュニケーションは挨拶から始まることを理解しましょう。
利用者の居宅は他人様の家である以上、全ての行動の前には利用者や家族の了解を得ることが大前提です。例えば部屋に入る際には必ずノックし、応答を待ってから入室します。訪問介護の仕事では利用者との信頼関係を築くことが最重要。そのためには何事も無断は禁物であることを覚えておきましょう。